内館牧子

原作/内館牧子


コメント

原作の「終わった人」が出版されるや、全国から「モデルは自分ではないか」という反響が引きも切らなかった。定年してやることのない悲哀は、それほど万人に共通するものなのだ。本篇では、あのダンディな舘ひろしさんのフツーのオヤジっぷりも、そんな夫に毎日家にいられる妻、黒木瞳さんのうんざりぶりも見ものである。誰もがさらに「モデルは自分だ!」と確信するに違いない。中田秀夫監督のコミカルな人間描写が、「終わった人」の哀愁をより深くしている。


プロフィール

1948年9月10日生まれ、秋田県出身。会社員を経て、88年脚本家デビュー。女性ならではの鋭い目線で作品を手掛ける。連続テレビ小説「ひらり」(92/NHK)、大河ドラマ「毛利元就」(97/NHK)などの脚本のほか、95年に日本作詩大賞を受賞。著書は70冊を超え、幅広い分野で活躍している。武蔵野美術大学客員教授、ノースアジア大学客員教授、東北大学相撲部総監督を務めており、その活動は執筆に留まらない。舘とは、映画『義務と演技』(97)から20年ぶり2作目であり、黒木とはテレビ版「義務と演技」(96/TBS)、「愛しすぎなくてよかった」(98/EX)以来、19年ぶり3作目となる。