映画『終わった人』

キャスト

  • 舘ひろし

    田代壮介

    舘 ひろし

    東大卒で大手銀行に入行するも、出世コースから外れ出向先の子会社で定年を迎える。仕事一筋だった為、あり余る時間を持て余し途方に暮れてしまう。

    コメント

    『終わった人』。タイトルを聞いたときは仕事を断ろうと思いました(笑)。ただ、台本を読むうちに一見ネガティブな印象を受けるこのタイトルが、実は逆説的に“終われない人”を描いていることが分かり、演じてみたいと思い直しました。戸惑い、足掻き、ともすればポジティブな主人公を演じましたが、これまで30年間演じ続けた刑事とは違い、父として、夫として、また一人の男として、誰しも共感できるような部分がどこかにあると思います。身につまされながら(笑)、我が身に置き換えて鑑賞いただけると、楽しみも倍増する気がします。この作品では“定年”を一つの節目と捉えていますが、“人生への再挑戦”はいつでも出来ることだと気付きました。慣れないコメディ仕立てで撮影中は不安もありましたが、完成した映画を観て、私自身も新たな舘ひろしに出逢えた気がしました。中田監督をはじめ、妻役の黒木瞳さんなど素晴らしいキャストやスタッフの方々に囲まれ、笑いある温かい映画になっていると自負しております。


    プロフィール

    1950年3月31日生まれ。愛知県出身。76年に東映映画『暴力教室』で俳優デビュー。その後、82年に出演したドラマ「西部警察」(79〜/EX)をきっかけに83年に石原プロモーションに入社。近年は、神田正輝とW主演の「クロスロード」(16/ NHK BSプレミアム)、「マチ工場のオンナ」(17/NHKドラマ10)に出演。内館とのタッグは、映画『義務と演技』(97)から20年ぶり2作目。黒木とは「刑事貴族」(90/NTV)、「新宿鮫 屍蘭」(96/NHK)、に続き4作目、約20年ぶりの共演。また、中田監督とは初顔合わせ。『さらば あぶない刑事』(16)以来の映画主演である。

  • 黒木瞳

    田代千草

    黒木 瞳

    壮介の妻。美容師として働きながら家庭を支え、毎日愚痴ばかりこぼす夫に呆れつつも、その様子を気遣っていたのだが・・・。

    コメント

    懐の深い舘さんとの撮影は楽しくたおやかで、そこにはチャーミングなコミュニケーションで現場を仕切る中田監督がいて、素晴らしい“夫婦”と“仕事”の時間を過ごすことができました。内館さんの素晴らしい原作に肉薄する素敵な映画が完成したことをとても嬉しく思っています。『終わった人』は私にとってとても愛おしい作品になりました。中田組の作品が私は大好きです。


    プロフィール

    10月5日生まれ。福岡県出身。宝塚歌劇団月組のトップ娘役を務め、退団後、86年に東映映画『化身』で映画初主演。テレビ版「義務と演技」(96/TBS)、「愛しすぎなくてよかった」(98/EX)で内館とタッグを組んでおり、今作は19年ぶり3作目。また、中田監督とは『仄暗い水の底から』(02)、『怪談』(07)に続く3作目のタッグ。近年は、水曜ドラマ「過保護のカホコ」(17/NTV)や舞台「京の螢火」明治座座長公演(17)のほか、映画『フェリシーと夢のトゥーシューズ』(17)ではアニメ声優を務め、その活躍ぶりは留まることを知らない。

  • 広末涼子

    浜田久里

    広末涼子

    カルチャースクールの受付嬢。夢は童話作家で、好きな文学の話になると夢中になり、つい故郷・盛岡の訛りが出てしまう。

    コメント

    とてもチャーミングで、とても素敵なおじさんのお話です。そして、舘さんのクールでカッコいいイメージとは一味違う、キュートでほっと心温まる作品です。私の演じる久里というキャラクターは、作品の中ではファンタジー担当。熱くなると方言が出てしまったり、急に距離を縮めたりと天真爛漫で男性を勘違いさせてしまうようなところがあるので、壮介さんと同世代の方々に観て下さった時に、夢を抱いて頂けるようになれば良いなと思います。


    プロフィール

    1980年7月18日生まれ。高知県出身。94年にCMコンテストでグランプリを獲得しデビュー。高視聴率ドラマに多数出演。映画出演作では、『おくりびと』(08)、『ゼロの焦点』(09)で日本アカデミー賞・優秀主演女優賞を、『鍵泥棒のメソッド』(12)で優秀助演女優賞を受賞。近年は「奥様は、取り扱い注意」(17/NTV)、『ミックス。』(17)などに出演。待機作に映画『ラブ×ドック』(5/11公開)がある。巧みな演技力で様々な役柄を演じ分け、実力派女優として活躍中。

  • 臼田あさ美

    山崎道子

    臼田あさ美

    壮介の娘。一児の母として子育てに勤しむも、時々実家に顔を出してすれ違う両親の姿を見守っている。

    コメント

    私が思っていたよりもずっと、リアリティーのある、心の奥に残るような、大人になるたびに思い返すような、そんな作品でした。お父さんのユーモアに救われて、お母さんの強さに支えられ、わたしはこの家族の娘でよかったなーと思いました。


    プロフィール

    1984年10月17日生まれ、千葉県出身。モデルとしてデビュー後、女優として活動を開始。映画では『色即ぜねれいしょん』(09)、『桜並木の満開の下に』(13)、『愚行録』(16)では、第39回ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞。ドラマでは、大河ドラマ「龍馬伝」(10/NHK)、「問題のあるレストラン」(15/CX)、「家売るオンナ」(16/NTV)、「ママゴト」(16/NHK)、「銀と金」(17/TX)、「沈黙法廷」(17/WOWOW)などの話題作に出演。主演映画『南瓜とマヨネーズ』(17)が公開中。

  • 今井 翼

    鈴木直人

    今井 翼

    新興IT会社ゴールドツリー社・社長。新規事業計画のマーケティングのために通っていたスポーツジムで壮介と出会う。

    コメント

    何をもって人は終わりなのかと考えさせられながらも生きる意味を心地よく感じる作品です。試練があって、本来の道が始まっていくのだと「終わった人」を通して前向きに感じるものがありました。笑って、考えて、暖かな気持ちになるこの作品は、ご年配の方々に限らず若い世代の方にとってもお楽しみいただけると思います。


    プロフィール

    1981年10月17日生まれ。神奈川県出身。95年にジャニーズ事務所に入所。02年には滝沢秀明とのユニット・タッキー&翼を結成。俳優として「ネバーランド」(01/TBS)で主演を務め、以降も「最後の弁護人」(03/NTV)や「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」(16~17/NHK総合)に出演。約14年ぶりとなる民放連続ドラマ「屋根裏の恋人」(17/CX)では、中田監督ともタッグを組んでおり、今作が映画初出演。18年6月には、山田洋次監督演出の舞台「マリウス」の大阪公演も控えている。

  • 田口トモロヲ

    青山俊彦

    田口トモロヲ

    千草のいとこ。イラストレーターで壮介の良き相談相手でもある。頻繁に田代家を訪れる。

    プロフィール

    1957年11月30日生まれ。東京都出身。82年『俗物図鑑』で映画デビュー。同時期にパンクバンド「ばちかぶり」を結成し、ミュージシャンとしても活動。89年映画『鉄男』主演。映画『アイデン&ティティ』(03)で監督デビュー。『色即ぜねれいしょん』(09)で新藤兼人賞銀賞受賞。「プロジェクトX」(00~05/NHK)でナレーターを務める。近年の映画出演作に『探偵はBARにいる』シリーズ(11・13・17)、『PとJK』(17)等。18年春には『孤狼の血』の公開が控えている。

  • 笹野高史

    二宮勇

    笹野高史

    壮介の高校時代の同級生・元ラグビー部員。勤めていた一流商社を辞めてボクシングのレフェリーに転職。

    プロフィール

    1948年6月22日生まれ。兵庫県出身。1983年『ふしぎな國 日本』で映画デビュー。実力派俳優として確固たる地位を築き、『男はつらいよ』シリーズ、『釣りバカ日誌』シリーズに出演。『武士の一分』(07)では、第30回日本アカデミー賞・作品賞を受賞。ドラマや舞台と、出演作も多岐にわたり「ドクターX~外科医・大門未知子~2」(13/EX)、「コクーン歌舞伎」、「平成中村座」などで存在感溢れる演技を披露。17年も『散歩する侵略者』のほか、多数の映画に出演。18年には『空飛ぶタイヤ』の公開も控えている。

  • ベンガル

    工藤元一

    ベンガル

    壮介の高校時代の同級生・元ラグビー部員。震災を機に勤めていた会社を辞め、地元・盛岡で復興のNPO法人を立ち上げる。

    プロフィール

    1951年8月17日生まれ。東京都出身。自由劇場を経て、1976年に劇団東京乾電池を結成。『赤塚不二夫のギャグ・ポルノ/気分を出してもう一度』(79)で映画デビュー。舞台活動と並行して映像分野でも活躍。『あぶない刑事』テレビ・映画シリーズ、大河ドラマ「軍師官兵衛」(14/NHK)、「伝七捕物帳」(16/NHK BS時代劇)など数々の作品に出演。名バイプレイヤーとして欠かせない存在。

  • 清水ミチコ

    山下正美

    清水ミチコ

    山下メディカル社・副社長。東大卒の壮介を物珍しく思い、採用面接を夫に勧める。

    プロフィール

    1月27日生まれ。岐阜県出身。83年よりラジオ番組の構成作家として活動しつつ、CMなどで声のキャラクターも務める。「冗談画報」(87/CX)でTVデビュー、同年より「笑っていいとも!」(87/CX)でレギュラー出演がスタート。多才な才能を活かし『お日柄もよくご愁傷様』(96)、CGアニメ映画『サーフズ・アップ』(07)、大河ドラマ「真田丸」(16/NHK)などに出演。アーティストとしても活躍中。

  • 温水洋一

    山下良夫

    温水洋一

    山下メディカル社・社長。ハローワークの紹介で訪れた壮介の採用面接を行う。

    プロフィール

    1964年6月19日生まれ。宮崎県出身。88年より数々の小劇場への出演を経て、その後映画、ドラマ、CMなどで、個性派俳優として幅広く活躍。山崎貴監督『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなどの作品をはじめ、これまでに80本以上の映画に出演。現在「ぶらぶらサタデー タカトシ・温水の路線バスの旅」(CX)にレギュラー出演中。昨年出演した舞台「管理人」(17)で紀伊國屋演劇賞・個人賞を受賞。

  • 高畑淳子

    桜田美雪

    高畑淳子

    壮介の妹。地元・盛岡で、母・ミネと暮らしている。明るい性格で兄を尊敬し慕っている。

    プロフィール

    1954年10月11日生まれ。香川県出身。76年青年座に入団。『あしたの火花』(77)で映画デビュー。その後、「仮面ライダーBLACK RX」(88~89/TBS)のほか、東映特撮作品に多数出演。代表作に、『釣りバカ日誌9』(97)、「3年B組金八先生」シリーズ(TBS)、『ALWAYS 三丁目の夕日'64』(12)などがある。卓越した演技力で、読売演劇大賞・最優秀女優賞や紫綬褒章をはじめ、数々の受賞歴を誇る。

  • 岩崎加根子

    田代ミネ

    岩崎加根子

    壮介の母。盛岡を出て、東大を卒業し大手銀行を定年まで勤め上げた息子を誇らしく思っている。

    プロフィール

    1932年10月25日生まれ。北海道出身。俳優座養成所1期生として52年に劇団俳優座に入団。俳優座が生んだ三大新劇女優の一人と謳われ『ひめゆりの塔』(53)、『おとうと』(76)、「水戸黄門」(02~03/TBS)、大河ドラマ「新撰組!」(04/NHK)など、数々の映像作品に出演。舞台「エヴァ、帰りのない旅」、「あなたまでの6人」で第6回読売演劇大賞・最優秀女優賞、第33回紀伊國屋演劇賞・個人賞を受賞。

  • 渡辺 哲

    川上喜太郎

    渡辺 哲

    壮介の高校時代の同級生・元ラグビー部員。巨人の川上と同じ背番号だったので、あだ名は「16番」。家業のカメラ店を継いでいる。

    プロフィール

    1950年3月11日生まれ。愛知県出身。75年に劇団シェイクスピア・シアターの設立に参加。黒澤明監督の『乱』(85)で映画デビュー。代表作に『ソナチネ』(93)、『ヒミズ』(12)、『シン・ゴジラ』(16)、「火花」(17/NHK)などがある。強面なキャラクターからコミカルな役柄まで、幅広く演じ分ける実力派俳優。近年は海外映画の出演も多い。